※食品食材について記載した記事になります。個別のアレルギー、誤飲などには十分ご留意ください。
まったく野菜を食べなかった2歳児
育児で親が悩む3大あるあるは「食べない」「寝ない」「言うこときかない(もしくは泣き止まない)」ですが、今回は食べないの中でも最大派閥と思われる「野菜を食べない」についての悩みです。
うちの子は赤ちゃんの頃からかなりの偏食&小食で、野菜を食べないことで一時はノイローゼになるくらい思い悩んだことがあります…。
特にひどかったのがやはりイヤイヤ期の2歳児。もうこの時期はあまりにも食べなさすぎるので食事を作ること自体がイヤになり、1年くらいコープやお惣菜や冷食に頼り切りの雑な食生活を送ったほどでした。
ということで今回は、
- なぜ子どもは野菜を食べないのか?
- そして野菜を食べないままだと将来どうなるのか?(心配)
- どうやったら野菜を少しでも食べてくれるのか…?
という項目にわけてかみ砕いていきたいと思います。お願い、野菜を食べて(切望)
野菜嫌いはパパママのせいじゃない
子どもが極度の野菜嫌いな場合、市の保健師さんや栄養士さんにその旨を伝えてみると「ママ(パパ)が工夫してがんばってみましょう!」とアドバイスをもらうことも多いと思います。
この気になったことはすぐにスマホで調べられる情報化社会の中、たとえ善意とはいえ言われると「いや、もうやってる!!!思いつくこと調べたことはほぼすべてやった!!!!!それでも野菜を食べない!!!!!」
…ってなりますよね。私はなりました。
できる範囲の努力や工夫をすべてしても野菜を食べない。だから悩んでるのです…。
子どもの野菜嫌いに悩んだことがないと「子どもが野菜を食べないのは親に原因があるんじゃない?もしかすると料理がおいしくないんじゃない?」的な発想になりがちかもしれませんが、野菜嫌いが親のせいだなんてことはありません。(わが家は夫婦共に野菜好きなのに子どもだけ野菜嫌いでした)
というよりむしろ野菜好きな子どもがスゴイのであって、通常、だいたいの子どもは野菜嫌いです。
小学校時代を思い出すとわかりやすいですが、自分も周りも苦手な野菜があったり、野菜が食べられない子の方が多かったですよね?私の周りでは給食の時、温野菜やコールスローなんかは不人気でした。
思い出せる小学校時代ですら野菜嫌いが多いなら、記憶が乏しい赤ちゃん~3歳くらいの幼児期なんて野菜嫌いでむしろ当たり前だと思います。
なのでお子さんが野菜嫌いで悩んでるパパママは、自分を責めないでください。子どもは野菜嫌いなものなのです…。
野菜を食べない子はどうなるの?
子どもは野菜を食べないもの。でも、じゃあそれでいいのか?と心配になりますよね。野菜を食べなさすぎて体調を崩したりしないのかと不安になります。
結果的に言うとよほどのケースを除いては大丈夫だそうで、例えば体操選手の内村航平さんは野菜をほぼ食べないことで有名です。それでもあんなにご活躍されてるので、親が何をどう工夫しても食べない場合はもうそれでOKなんだと思います。(もちろん、体調や機嫌が明らかに悪い場合は病院等の専門機関に要相談ですが…)
例えばほうれん草やトマトは食べなくても、バナナやイチゴなら食べられるという子もいると思います。うちの子も野菜は食べないけどフルーツはそこそこ食べられたので、できるだけ(といっても適量)食べられる果物は食べさせました。
他にも野菜ジュース、アンパンマンの野菜パンにはかなりお世話になりました。実質野菜ではないにしろ、「野菜」と商品名に入ってるだけで大分気が紛れます。あれは自分を責めがちな親をリラックスさせるために付けられた商品名だと思うんですよね。企業の気遣い、ありがたや…。
また、フルーツ以外でも、さつまいもは食物繊維が豊富ですし、補食にぴったりです。納豆や豆腐や枝豆などの大豆製品は「畑の肉」と言われます。畑なので、まあ実質野菜みたいなものだと思って割り切りました。
野菜嫌いの子にはこの工夫!
子どもは野菜を食べないというと、多くの親御さんは食事にとても気を遣うと思います。料理に一工夫したり、アレンジを頑張ったり、だしやうまみに気を使ったり…。
ただ、何をどう工夫しても食べない場合、子ども側に何か別の理由があるのではないかと私は考えました。例えばこの2点。
- おなかがすいていない
- 嫌いなものは極力食べたくない(好きなものだけ食べたい)
この2つのポイントをうまく掴んだ工夫をすれば食べるかもしれないと編み出したのが次の「前菜方式」です。
お腹をすかせて前菜方式
ワンオペ育児が主流となった昨今、ぐずる子どもの対応に疲れてとりあえずのご機嫌取りにと、良くないと思いつつもついおやつを食べさせちゃったりしますよね。
おやつやお菓子を食べると当然ですが子どもはお腹が空きづらくなるので、食べ物を求めなくなります。そうするとどうなるかというと、お腹が空いてないので余計に「好きな物しか食べなくなる」状態になります。
うちの子の場合はとても小食で、当時は晩ごはんの時間も夕方17時くらいだったので、まったくお腹が空いていなかったのです。なのでまず、夕食の時間をお腹がすく時間(うちの場合は18時以降)にずらしました。
そうすると18時以降にお腹がすいてご機嫌が悪くなってくるので、その時にすかさず「食べたことないわけじゃないけど進んで食べない野菜」を出します。
ほうれん草とかはさすがにハードルが高いので、ゆでたカボチャやブロッコリー、ニンジンなど。凝った料理だと大変だし食べなかった時へこむので、わが家ではもう本当にゆでただけの野菜をよく出してました。あとはできあいのきんぴらとかも多かったです。
野菜嫌いな子に効果があった「前菜方式」#育児漫画 #育児絵日記 pic.twitter.com/ccLnGHIBOA
— てんかわ (@tenkawan) December 23, 2020
そうすると、空腹なのでとりあえず食べてくれる…!!!もちろんこれはイヤ!と言われて泣かれたこともありますが、食卓にそれだけ出して親がわざと目の前で味見して「あ~おいしいな~」とか演技して(笑)、そのうちに興味を持って食べてくれるようになりました。
まさに「空腹に勝る調味料なし」状態です。空腹は最高のスパイスとはこのこと…。
最後の手段は「まぜまぜ」レシピ
「前菜方式」はかなり効果的でおすすめな方法ですが、どんなに空腹でも嫌いなものは食べない!という芯の強いお子様には、最終奥義「まぜまぜ」があります。
これはなんのこっちゃない、ハンバーグやカレーやシチュー、炊き込みご飯、お好み焼きやチヂミなど野菜を細かく刻んで「まぜまぜ」と混ぜちゃう方法です。敏感なお子様だと違和感に気づきやすいので、最初はごくごく少量から始めるのが良いです。
ご存知の方も多い方法でわりとメジャーな方法なのですが、なぜかわが家はこれがあまり通用せず、前述の「前菜方式」の方が効果ありでした。
が、それでもやっぱり「ホットケーキ野菜まぜまぜ」は効果抜群でした。もはやこれは裏技ならぬ必殺技ですね。当時は卵アレルギーだったので卵なしで作っていましたが、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤなど苦手野菜もホットケーキミックスのおかげで食べられました。ホットケーキ、強い…。
当時は「しろくまちゃんのほっとけーき」の読み聞かせが大好きで、ホットケーキを作ること(見てるだけですが笑)が大好きだったことも関係してるかもしれません。幼児とホットケーキは相性抜群。
その他にも、野菜ジュースを2日に1本飲ませたり、ヨーグルトにフルーツをいれたり、おにぎりに海苔を追加して「これは海藻の一種、つまり野菜…」とごまかしたり、なんやかんやと過ごしてるうちに、少しずつですが野菜が食べられるようになりました(涙)
にんじんと玉ねぎが食べられるようになったのがかなり嬉しかったです。トウモロコシとかカボチャとか食べやすい野菜はなかなか食べないのですが(なぜ…)最近は、もうこの二つが食べられるならいいや…という感じです。
とにもかくにも私が伝えたいことは、何をどう工夫・努力しても野菜を食べない子はいるしそういう時期は絶対ある!ということです。親御さんは自分を責めすぎず、子どもの体調や発育に問題がなく元気ならまずはそれが一番なのかなーと思います。
なかなか難しいですが…育児はこういう「時間が解決する」系が多いので親はどうしてもやきもきしてしまいますね。