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子どもの「見て見て!」は何歳まで?親は疲れるけど…

 

3歳~4歳は「みてみて期」

イヤイヤ期が落ち着いてほっとするのもつかの間、3歳ごろになると「見て見て!」の連続。たまになら微笑ましいのですが、毎日延々と続くとさすがに親もまたかと疲れてきてしまいますよね。

この時期は「みてみて期」と言うそうで、文字通り「ママ!見て見て!」「パパ見てー!!」と、子ども自身ができたことを親に見てもらいたい時期のようです。

一人でできなくてすぐかんしゃくを起こしていたイヤイヤ期、色々なことが一人でできるようになって親に見て欲しいみてみて期。

子どもの成長が実感できて喜ばしい反面、あまりにも続く子どもの「見て見て」アピールに疲れてしまうパパママも多いと思いかもしれません。

今回は、親にとって新たな修行でもあったわが家の「見て見て期」について書こうと思います。

 

「見て見て」アピールにはこれが有効!【おすすめ】

子どもの「みてみて」は一見とってもかわいいんですけど、何がつらかったかというと「みてみて」がなかなか終わらないことでした。本当に頻繁に何度も何度も言うので、さすがにしつこいなあとうんざりしてしまったこともあります。

そんな時に見たのが保育士の「てぃ先生」のyoutubeでした。

動画コンテンツってあまり得意じゃなくて、なんか先生のアイコンがっつり金髪だし(ただの偏見ですみません)、半信半疑で見たのですが…。この「みてみて」の解決方法がすごく簡単なのにめちゃくちゃ良かったんです。

 

まとめると「一日5分間、子どもの視線を追ってみる」という方法です。えっ?それだけ?と思いました。すごいシンプルだし、たった5分って。正直「みてみて」のやり取りをしている合計時間の方がぜんぜん長い。

それなら、1日5分ならできそうだなと思い始めました。てぃ先生も言うように仕事や家事などで時間や気力がない親御さんも多いと思うのですが、一日5分間だけでいいので子どもの視線を追います。5分の間だけはずっと、子どもの視線を追ってみます。

そうすると、よほど集中していない限りは子どもとチラチラ目が合います。目が合ったら声をかけたり手をふってもいいけど、ただほほ笑むだけでもいいそうです。

これを1日5分、継続して何日か続けると、不思議なことに子どもの見て見てアピールが減っていきます。

 

理由は動画でてぃ先生も伝えてくれてるのですが、子どもは親がいつも自分のことを見てくれているか不安を感じていたりします。仕事や家事で忙しかったり、親と目が合わなかったりすると不安が大きくなって過剰な「見て見て!」が始まってしまう。かといって親も長時間は子どものことは見ていられないし…。

そこで提案されたこの「1日5分だけでいいので子どもの視線を追う」方法です。子どもは何をせずとも親と自然に目が合うことで、「パパママが自分のことを見てくれてる!」と安心しますし、1日5分なら忙しくても疲れていても頑張れます。

継続することが大事なのですぐに「見て見て!」が落ち着くわけではありませんが、続けていくと抜群に効果がありました。てぃ先生すごい。この動画がきっかけで著書も拝読したのですが、評価が高いこともありとっても良かったです。

てぃ先生は説教したり上から言うようなことが一切なく、パパママに寄り添った優しい言葉で育児法を教えてくれるので、すごくおすすめです。信頼できる保育士さんです。

 

 

「ママ見て」に疲れる

「ママ見て」はかわいいのですが、続くと本当にしんどいです。わが家は特に私(母親)にばかり集中していたので、一時期ノイローゼになりそうなくらい「みてみて」状態でした。

お恥ずかしいのですが、私はこの「ママ見て」に疲れてる時、コロナ禍+平日ワンオペだったこともあり色々と疲れてしまって、一時的にスマホ依存というかSNSに現実逃避しているような状態でした。

とにかく気力がなくて集中力もなくて、そうすると子どもも「お母さんはいつも自分を見てくれてない…」と不安になってしまったのか、どんどん見て見てが激しくなっていきました。子どもは私のことを求めてくれてるのに、「みてみて」がしつこいなあ、いやだなあと思ってしまう自分にも自己嫌悪でした…。

 

そんな時、ちょうどこの心理状態について調べる機会が重なり改善することに至ったのですが、これって愛着関係でいうところの「安全基地」、心理学でいうところの「安全の欲求」「承認の欲求」を求めている状態だと気づきました。

「みてみて」は、できた成果を見て欲しいという表面的な欲求もありますが、それよりその背景にある「自分のことをいつも見守っていて欲しい」「安心したい」という欲求が強いと感じます。存在の肯定というか、自己肯定感に繋がっている大事なものだと思いました。

 

自転車

子どもにとって、自分のことをいつも誰かが見てくれてる、見守っていてくれているという安心感(安全感)は何より重要です。この安心感が蓄積されることで信頼感や自己肯定感へと繋がります。

逆に考えると、ここが満たされないと大人になってもいつも漠然と不安だったり、周りを信頼できなかったり、自尊心がなく誰かに搾取されたり、承認欲求で人生を棒にふってしまうのでは!?と考えました。自分もそういう傾向があるのであれなんですけど…。

今の親世代って、褒めるよりけなす、罰を与えられたり殴られたり、放置されたり…子どもに厳しい世代だったので、親がそういう傷を抱えていることも多いんですよね。それこそ「みてみて!」なかまってちゃんな大人もいますしね…。

私も多かれ少なかれ、そのあたりの傷を抱えたまま親になってしまったこともあり「みてみて」が耐えられなかったのかもしれません。自分の中にいる子どもの私がひょっこり顔を出し「私だって親に見てほしかったのに」と思って無気力になっていたのかもしれません。

ただ、私はこれで苦しんだので、子どもに同じ苦しみを味合わせてはいけないなと思って改善するに至りました。

 

 

「ママ見て」はいつまで続く?

自転車

みてみて期は3歳~4歳あたりが多いようですが、明確に何歳まで続くのか決まっているわけではなく、子どもの気質や親の状況にもよります。

子どもだけの問題というより親子間の心の結びつきが関係するため、親が仕事や介護や病気の問題などで子どものことを考える余裕がない状況になれば、5歳や6歳になって出てくる場合もあると思います。

ただ私が思うのは、「親は不安になるな」ということではなく、「不安になっても大丈夫だよ」と家族みんなで思うようになることが大事なのかなと思います。不安要素が多い現代社会は、不安にならない方が珍しいですし。

なので親は、子どもの「みてみて」が増える=子どもが不安になっている=親も不安に感じていることがあるかも?と、自分の気持ちを自覚することも大事なのかなと思います。

 

また、「みてみて」に対する声かけでも少し反応が違ってくるようです。

例えばなんですが、「みてみて」と言われて「すごいねー」とばかり一時期言っていたんですね。そしたら「どう?すごいー?すごいでしょ?」とばかり言うようになってしまいました。悪いことではないと思うんですが、承認欲求だけが先行してしまっている感じでした。

私がそうなんですが大人って「すごいね」「うまくできたね」と成果を褒めがちなんですが、「ブロックで車を作ったんだね、頑張ったね」「ここのタイヤが黄色なんだね、工夫したのかな」など、結果ではなく過程や現状を具体的に褒める方が良いそうです。

 

いやほんと、こんなこと考えると現代の子育てって難しいですよね…(遠い目)理想だけが先行するのもよくないので、できる範囲で少しずつがんばろうと思います…。

イヤイヤ期でイライラ!怒鳴ったり、うざいと思ってしまった時の対処法

 

よその子の「見て見て」はどうしたらいい?

最後に、他の子が「みてみて」と言ってくる場合です。

公園などで見ず知らずの子が付いてきちゃったり、園で他の子にめちゃくちゃアピールされてしまうなんてこともあります。優しそうなパパママだとよくある話かもしれません。

私もたまに遭遇して、余裕があれば一緒に遊ぶこともあるのですが、安全上の問題などもあるし、難しいですよね。本当に、現代の育児のめんどくさくて大変なところだと思います…。

この問題は正直キリがないので、大人の方が対応する余裕がある時だけでいいと思うんですよね。緊急性を伴わない時、大人に余裕がない時は相手にできない時もあります。しょうがない。

(もちろん、どう考えても放置されてるとか、迷子とか、もしかして虐待かも…!?と思われる場合は別です。そういう時は然るべき部署に連絡したり対応をお願いする必要がありますが…)

 

 

理想を言えばどんな子にも分け隔てなく優しく接してあげたいなあと思いますが、ワンオペや長時間労働の多い現代育児、なんでもかんでも頑張ったら共倒れしてしまいます。

難しい問題ではありますが、無理しない範囲で対応できたらいいなあと思います。